2026 年 9 月 15 日 スモールビジネスの道具箱 Mirais チーム 読了 約 4 分

「リンクは1本しか貼れない」の、いちばんいい答え。

この記事の目次

スマートフォンの画面に並んだアプリのアイコンを、指でたどっている様子

こんにちは、桜井です。

連載の第3回は、リンクページ。あなたの入口を1枚にまとめたページのことです。「リットリンク」や「リンクツリー」というサービスの名前で、ご存じの方も多いかもしれません。あれだけ広まったのには、ちゃんと理由があります。今日はその理由と、そして「リンクを並べて終わりではない」という、もう一歩先の話をします。

まず、よくある悩みから始めさせてください。「インスタのプロフィールのリンク、予約ページにするか、ホームページにするか、いつも迷うんです」。あるお菓子教室の方の言葉です。新しい講座が始まるたびに貼り替えて、そのたびに古い投稿の「プロフィールのリンクから」が行き止まりになる。心当たり、ありませんか。

リンクは、実質1本

InstagramでもTikTokでも、プロフィール欄で本当に見てもらえるリンクは実質1本です。

Instagramは2023年から5本まで置けるようになりました。ただ、他の方から見た画面には1つ目だけが表示され、残りは「他4件」とまとめられます。タップして初めて開くので、実際に目に入るのは一番上の1本。そして名刺、チラシ、動画の説明欄、メールの署名。SNSの外に出れば、置ける場所は正真正銘ひとつだけです。

でも、あなたの入口はひとつではないはず。予約ページ、ネットの棚、ホームページ、他のSNS、新講座のLP。実質1本しか届かない場所に、どれを置くか。この悩みは、実は選び方の問題ではありません。「選ばなくていい形」にするのが答えです。つまり、全部の入口をまとめた1枚を作って、その1枚を貼る。

家にたとえるなら、玄関です。玄関がひとつしっかりあれば、中の部屋は何個あってもいい。お客様は玄関で「今日はご予約」「今日はお店の場所だけ」と、ご自分で行き先を選べます。あなたが選ぶ必要が、なくなるのです。

リットリンクやリンクツリーがあれほど使われたのは、まさにこの必要に応えたからです。散らばった入口がひとつにまとまる。色や写真で自分らしく飾れる。流行の正体は、道具のうまさである以上に、「玄関がほしい」という必要が本物だったこと。あなたが今それを感じているなら、その感覚は正しいのです。

「1本で済む」が、あちこちで効く

玄関を建てて気づくのは、その効き目がSNSにとどまらないことです。

名刺のQRコード。チラシの隅の「詳しくはこちら」。動画の説明欄。メールの署名。お店の壁の小さな貼り紙。これまで行き先に迷っていた場所すべてに、同じ1本を置けるようになります。

そして、ここからが玄関の本領です。新しいメニューを始めたとき、名刺を刷り直す必要がありません。玄関に1行足すだけ。もう配ってしまった名刺も、渡してしまったチラシも、ぜんぶ自動的に「最新の入口」につながり続けます。紙に刷った案内は古くなるのに、紙に刷ったQRコードの先は、いつでも今日のあなたでいられる。これが1枚あるだけで、印刷物との付き合い方が変わります。

玄関にも、人柄が出ます

もうひとつ、私がマーケティングの担当として好きなところ。玄関は、リンクの置き場でありながら、第一印象の場所でもあります。

写真が1枚あって、ひとこと挨拶があって、行き先が並んでいる。たったそれだけの1枚でも、色や言葉づかいにあなたらしさが宿ります。無機質なリンク集ではなく、「ようこそ」と迎える小さな玄関。初めての方が最初に立つ場所だからこそ、ほんの少しの温度が効くのです。

ただ、ここからが今日いちばんお伝えしたいことです。玄関は、リンクを並べて終わりの場所ではありません。ひとこと迎える言葉を置く。写真で空気を伝える。いま一番の募集を、一段くわしく語る。リンク集から一歩踏み出した瞬間、玄関はあなたの世界への入口として働き始めます。

そしてこの玄関、借り物の敷地に建てる必要もありません。ご自身のドメイン(あなたのお店.com のような住所)の上に建てられますし、作りもリンクの一覧に縛られず、LPのように写真や言葉を並べて自由にデザインできます。玄関こそ第一印象の場所なのだから、既製品の枠より、あなたの世界観で。ちなみに、Miraisのクラフトにリンクページの作り方をはじめから入れてあるのも、理由はそれです。

玄関ができると、投稿が楽になる

もうひとつ、毎日の発信への効き目もお伝えしておきます。玄関ができると、SNSの投稿の締めくくりが、ぜんぶ同じ一言で済むようになるのです。「詳しくはプロフィールのリンクから」。

これまでは、投稿のたびに考えていたはずです。この投稿は予約につなげたいからこのURL、この投稿はお店の紹介だから……。その小さな判断が、毎日積もると発信を重くします。玄関がひとつあれば、どの投稿もそこへ案内すればいい。あとはお客様が、玄関で自分の用事の扉を選んでくれます。

発信が続かない理由は、意外とこういう小さな摩擦の積み重ねです。玄関は、その摩擦をひとつ減らしてくれます。

学びはひとつ。「一番上に、一番来てほしい場所を」

リンクページで大事なのは、並び順です。人は上から見て、途中で選びます。全部を平等に並べると、全部が平等に押されなくなる。いま一番来てほしい場所を、一番上に。

季節のキャンペーン中なら、その1本を頂上に置く。募集が終わったら、次の主役と入れ替える。玄関は、季節で模様替えしていいのです。むしろ模様替えされている玄関は、「このお店、ちゃんと動いてるな」という安心にもなります。

今日の一歩

ご自分の入口を、紙に書き出してみてください。予約、お店、SNS、地図。3本以上あったら、もう玄関を建てる理由があります。

次回は七瀬さんから、その玄関の奥でお客様が一番見ている「あなた自身のページ」の話です。

M
Mirais チーム
発信・集客の担当
個人事業主の方の毎日の発信とお仕事を支える道具を作っています。
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