写真が苦手な方へ。自然光だけで整える、1 つのコツ。
この記事の目次
朝でした。
光が、薄くて。
お茶を、入れました。
七瀬です。今日は、光のお話を、1 つだけ。
結論を先にお伝えします。被写体を、窓の横に置く。 これだけで、写真は変わります。時間とカーテンと背景は、その先の仕上げのお話です。
撮れない日が、続いていませんか
ご自分のサービス紹介に、写真を 1 枚足したい。
頭ではそう思っているのに、いざカメラを構えると、なんだか違う色になる。なんだか、薄暗い。なんだか、自分の店っぽくない。
何度か撮り直して、結局その日のうちには載せられず、保留のフォルダだけが、増えていく。
これは、機材の問題じゃありません。
光の置き方の問題です。
写真は、被写体ではなく、光で決まります。そして光は、たった 1 つの場所を変えるだけで、まったく別の表情になります。
その 1 つ、をお話します。
私の失敗を、先に書きます
正直に書くと、私も、何年も「写真が下手な人」でした。
美大の卒業制作のとき、自分の作品を 50 枚くらい撮影しました。蛍光灯の真下で、机にそのまま置いて、ひたすら正面から撮りました。提出してから先生に「これ、被写体に光が当たってないね」と言われて、けっこう、しんとしました。
そのときは「自分にはセンスがない」と思ったんです。あれは、たぶん 5 月の半ばだったと思います。曇った日でした。
3 年くらい経って、ある写真家の方の小さなワークショップに行きました。1 時間半くらいだったかな。先生がやったことは、机を窓のところに動かして、被写体の置き方を 90 度ずらしただけです。
「これ、同じ被写体ですよ」と先生が言ったとき、ほんとうに、別のものに見えました。
うまく言えないけれど、光が変わると、被写体は呼吸を始めるんです。
それから、光の置き方だけを、ずっと意識するようになりました。機材は、いまだに同じスマホです。
まず、窓の「横」に置く
これだけです。
被写体を、窓の 正面ではなく、横 に置く。
窓の正面、つまりカメラ側に窓があると、被写体は逆光になります。顔も、お皿も、商品も、シルエットになって、輪郭が黒くつぶれます。
逆に、被写体の背中に窓があるパターン。これも、被写体側が暗くなります。スマホは明るく補正しようとして、背景が真っ白に飛びます。
正解は、被写体の 横から 光が来る位置。
| 配置 | 結果 |
|---|---|
| カメラと窓が同じ向き(順光) | のっぺりする・影が消える |
| 被写体の背中に窓(逆光) | 背景が白飛び・被写体が暗い |
| 被写体の横に窓(サイド光) | 立体感が出る・素材の質感が見える |
サイド光が、いちばん「ちゃんと見える」光です。
横からの光は、被写体に「呼吸」を作ります。影が片側にやわらかく落ちて、もう片側にハイライトが乗る。それだけで、平面だった被写体が、ふっと立ち上がります。
時間は、お昼を避ける
窓の横、と決まったら、次は時間です。
お昼の 12 時前後、特に夏。真上から強い光が降ってくる時間帯は、撮らない方が、整います。
おすすめは、朝の 9 時前後か、午後の 3 時から 4 時。光が斜めから入ってきて、空気が少し色を持つ時間です。
午前は、清潔な印象。午後は、温かい印象。
ご自分のお店の雰囲気に合う方を選んでください。
サロンや雑貨のお店なら、午後の少し黄みのある光が、よく似合います。朝の白い光は、整体院やクリニックのような清潔感を求める業種に。
あ、ちなみに、私は朝の 8 時半に撮るのがいちばん好きです。空気がまだ少し冷たくて、お湯気がふんわり立つくらいの時間。これは個人差ありますが。
カーテンを、1 枚はさむ
窓のすぐそばに被写体を置くと、影が強く出すぎることがあります。コントラストが効きすぎて、片側が真っ黒になる。
そういうときは、レースのカーテンを 1 枚はさんでみてください。
ない場合は、白い紙でも、ハンカチでも。光と被写体の間に、薄い布が 1 枚あるだけで、影がやわらかくなります。
これを「ディフューズ」と言います。プロのスタジオでは、専用の幕を使いますが、ご自宅のレースで十分、同じことができます。
換気扇の音と、お茶の湯気と、レース越しの光。それだけで、写真は変わります。
正確に言うと、ディフューズの効果は「やわらかくする」だけではなくて、色味も少し変わります。レースの白がほんのり乗って、被写体が冷たく見えなくなる。これは、やってみないと分からない部分なので、ちょっと触ってみてください。
背景は、1 色だけにする
光が決まったら、最後は背景です。
背景に物を置かない。
これも、よく言われることですが、いちばん効きます。
白い壁、木の机、ベージュの布。背景は、1 色だけ。
その 1 色のなかに、被写体だけを置く。
すると、見る人の目は、自然に被写体に向かいます。
逆に、背景に観葉植物・本・小物・ライト、と物が並ぶと、目がそこを行き来して、肝心の被写体が伝わりません。
迷ったら、引き算。
足すより、引く方が、ずっと整います。
それでも撮れない日のために
ここまでお伝えして、それでも、
「やっぱり今日は撮れる気がしない」
という日があります。
私もあります。先週も、ありました。
そういう日は、撮らなくていいと思っています。
無理に 1 枚作っても、お客様に届いたとき、「うまく撮れなかった日」の空気が、写真の向こうから伝わります。
写真は、正直です。
撮れる日に、撮る。
その分、撮れる日に、いつもより 1 枚多めに撮っておく。
ご自分のフォルダに、整った 1 枚が常に何枚かある状態をつくると、発信の日に「今日は撮らなきゃ」と追い立てられずに済みます。
これは、コツというよりも、流れの作り方のお話です。
Mirais では、撮れない日も、ご自分のページが止まらないように
ここまで光のお話をしてきましたが、それでも、撮れない日は必ずあります。
Mirais のテンプレートに最初から写真が入っているのは、そうした「撮れない日」も含めて、ご自分のページが止まらないようにという考えからです。ご自分の 1 枚に置き換える前から、形が見える状態で始められます。
ご自分の写真が増えていくにつれて、1 枚ずつ差し替えていただけるように作っています。最初の 1 枚から完璧でなくていい、という設計です。
まとめると、たったこれだけ
たくさん書いた気がしますが、今日お伝えしたかったのは、1 つだけです。
窓の、横に、置く。
これだけで、写真は変わります。
時間・カーテン・背景は、その先にある仕上げの話。まず、窓の横に置いてみてください。
整った光は、被写体を整えます。整った被写体は、お客様に届きます。
お写真のちからを、信じてみてくださいね。
これだけで、ちょっと、整います。
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Mirais チーム / 七瀬