値段、見せる?見せない? お金の伝え方の話。
こんにちは、桜井です。
今日は、ご相談の中でも特に多くて、そして特に答えにくい、このテーマです。
「料金って、載せたほうがいいんでしょうか。それとも、載せないほうがいいんでしょうか」
これ、本当によく聞かれます。 そして正直に申し上げると、どちらが正解、と一つに言い切れないテーマなんです。
でも、迷わないための「考え方のコツ」は、ちゃんとあります。 今日はそこを、ご一緒に整理してみますね。
なお、はじめにお断りを。 この記事は「お金の伝え方の考え方」についてのお話で、特定のサービスの値段をおすすめするものではありません。あくまで、見せ方の整理として読んでいただけたらうれしいです。
値段を「見せる」と、何が起きるか
まず、料金をはっきり見せる場合。
いちばんのよさは、お客様が安心することです。
人は、値段が分からないものに、ちょっとした不安を感じます。 「問い合わせたら、断りにくくなりそう」「高かったらどうしよう」。その不安が、最初の一歩を止めてしまうんです。
だから、値段が明示されていると、「これくらいなら」「ちょっと予算オーバーだけど価値はありそう」と、自分で判断して進める。 お客様にとって、見通しが立つというのは、それだけで親切なんですよね。
向いているのは、価格が比較的はっきりしているお仕事。 メニューや料金が決まっていて、一覧で見せられるなら、見せたほうがスムーズなことが多いです。
値段を「あえて見せない」場合も、ある
一方で、あえて載せないほうがいいこともあります。
それは、値段だけで判断してほしくないときです。
たとえば、お一人おひとりに合わせて内容が変わるお仕事。 オーダーメイドの相談や、その人に合わせて組み立てるサービス。こういうものは、金額だけ先に見せると、「高い」「安い」だけで決められてしまうことがあるんです。
本当は、中身を知ってもらってから値段を見てほしい。 その順番を守りたいときは、「まずはご相談ください」という形にして、対話の中で丁寧に伝える。これも立派な一つの選び方です。
ただし、この場合に大事なのは、「問い合わせるのが怖くない」状態にしておくこと。 値段を見せない代わりに、「無理な勧誘はしません」「相談だけでも歓迎です」と、ひとこと添えておく。それだけで、お客様の不安はずいぶん和らぎます。
見せ方は、金額そのものより「順番」
ここがいちばんお伝えしたいところです。
値段の印象は、金額そのものより、見せる順番で大きく変わるんです。
たとえば、ページを開いていきなり値段が目に飛び込んでくると、人はまず「高い・安い」で反応します。中身を知る前に、です。
でも、もし先に、こういう順番で読んでもらえたらどうでしょう。
- どんな困りごとを解決できるのか
- 受けるとどう変わるのか
- お客様の声で、その実感を知る
- そして、最後に値段
同じ金額でも、「これだけのことをしてもらえて、この値段なんだ」という受け止め方に変わります。 価値が先、値段はあと。この順番を意識するだけで、見せ方の印象はがらりと変わるんです。
これは「見せる」を選んでも「見せない」を選んでも、共通して効くコツです。
どちらを選んでも、大事なのは「誠実さ」
最後に。
見せるか、見せないか。 どちらを選んでも、お客様が最終的に感じ取るのは、誠実かどうかです。
見せるなら、ごまかさず、はっきりと。「あとから追加で」がないように。 見せないなら、不安にさせないように。「気軽に聞いていいんだ」と思える入り口を用意して。
お金の話は、つい身構えてしまうテーマですよね。 でも、お客様にとっては「ちゃんと向き合ってくれている」と感じられる、大事なサインでもあるんです。
値段は、あなたのお仕事の価値を映す鏡のようなもの。 こそこそ隠すのでも、いきなり突きつけるのでもなく、ちょうどいい順番で、誠実に。
ご自分のお仕事に合った見せ方を、ゆっくり選んでいきましょう。 ご一緒に考えられたら、うれしいです。
Mirais チーム / 黒田